炭鉱電車が走った頃

当ブログは、かつて大牟田・荒尾の街を走っていた“炭鉱電車”をメインにしています。かつての「三池炭鉱専用鉄道」の一部は、閉山後も「三井化学専用鉄道」として運行され、2020年5月まで凸型の古風な電気機関車が活躍しました。“炭鉱電車”以外にも、懐かしい国鉄時代の画像や大牟田・荒尾の近代化遺産を紹介していますので、興味がおありの方はどうぞご覧下さいませm(_ _)m         管理人より  

タグ:音楽レビュー

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田中彩子 AYAKO TANAKA “COLORATURA” 



田中彩子は、暗転の舞台に進み出て最初の調べを奏ではじめる・・・
「鳥たちよ、毎年」 K.307 モーツァルト

AYAKO TANAKA/華麗なるコロラトゥーラとウィーンの調べ
長崎公演 8月28日(日)とぎつカナリーホールのコンサートに出かけた
情熱大陸で知って以来、ぜひ生で聴いてみたい、そしてお会いしたいと思った

今日、その願いが叶い、おまけに昨日発刊されたばかりというフォトエッセイにCDをゲット~コンサート終了後にはサインをちょうだいできた


コンサートの後半、田中は深紅のドレスに身を包み、「皇帝円舞曲」 ヨハン・シュトラウス の前奏とともに舞台にあらわれる・・・
思わず、その華麗で艶やかな姿に聴衆が拍手

ウィーンのサロンで聴かせるような、優雅で洒落た歌声がまろやかに響き渡る・・・
まるで、ウィーンの密やかに輝く宝石、いや真珠のように響く歌声
息を凝らして聴き入る~

日本語のおしゃべりをさせたらまたチャーミング
誰をも虜にしてしまう~そんな AYAKO TANAKA なのだ



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本当に久々の 「今日の一枚」第5回目は・・・

クイケン兄弟の手になる、ハイドン「6つのトリオ 作品38」です。
11月も後半、深まり行く秋にはこのハイドンの「6つのトリオ」を取り出して聴き入ります。

秋の午後のティータイムにも良し、秋の夜長のお供にも良し(*^_^*)
とにかくこのCDは、私にとっては究極の癒しの音楽に聞こえてきます。
ハイドン自身のオペラから採られた数々の旋律が、トリオとなって優雅に舞い踊る!(^^)!

エステルハージ候の宮廷楽長として、作曲と演奏を行った古典派の父ハイドン。
そんな宮廷の、くつろぎのサロンが偲ばれるような楽曲であります。

さて、このCDの素晴らしさは、クイケン兄弟によるオリジナル楽器の演奏に他なりません。
古楽器ならではの、あたたかい響きに心奪われてしまうこと請け合いです。
そしてこのCD、私を古楽器の小宇宙に引き込んだきっかけを作ったCDでもありました。
幸いにも、福岡では毎年「18世紀音楽祭協会」主催の「福岡古楽音楽祭」が開催されています。
アットホームな音楽祭で、本当に古楽器演奏をこよなく愛する方々が、年に一度福岡の地を訪れるといったような音楽祭となっています。
このブログをご覧の皆様、ぜひ一度はこの音楽祭を訪れてみてはいかがでしょうか。

ところで、このCDには一つの想い出があります。
お気に入りのこのCDを「心ゆくまで堪能したい」と思った管理人、耳納連山のとある山中にある「音楽館・森の家」を思いうかべたのでした。
『そうだ、浮羽の山中にある“森の家”のあの特大スピーカーで聴いてみたい』
10年ほど前の、ちょうど今頃の季節に「音楽館・森の家」を訪ねたのでした。
ご主人にお願いして聴きました、ハイドンの「6つのトリオ 作品38」

谷間を隔てた山並みを眺め、おいしいコーヒーをいただきながら過ぎゆく至福の時・・・
薪ストーブの柔らかな暖房もあり、山裾の静寂で自然に満ちた空気が「音楽館・森の家」をつつみこみます。
ひとしきり聴き終えた頃、ご主人が「私もこのCDが欲しい」とおっしゃるではありませんか。
天神のとあるCDショップで見つけて、数ヶ月後にお届けしたのでした。

ということで、「音楽館・森の家」には今回紹介したCDがあるはずです。
お訪ねの折には、ACCENTレーベルの古楽器CD  ハイドンの「6つのトリオ 作品38」 をリクエストあれ!(^^)!


終わりに、CDジャケットにあるクイケン兄弟の録音風景をお目にかけましょう。

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Recording Data
Barthold Kuijken : transnerse flute
Sigiswald Kuijken : violin
Wieland Kuijken : violoncello

JOSEPH HAYDN

SIX TRIOS OP.38

Trio Nr.1 D-major
Trio Nr.2 G-major
Trio Nr.3 C-major
Trio Nr.4 G-major
Trio Nr.5 A-major
Trio Nr.6 D-major

Produced and recorded by Adelheid and Andreas Glatt
Recorded at:St.Stefanuskerk-Melsen(Belgium)
Recording date:December 1978

ACC 47807D   ACCENT

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第4回目は・・・

バルビローリの指揮になる、シベリウス交響詩名曲集からです。

仕事の疲れとストレスが少し残る休日の朝は、シベリウスです。
いつもは、このCDの1曲目、皆さんよくご存じの“フィンランディア”と“カレリア”組曲を聞きます。
“フィンランディア”はもちろんお気に入りですが、私は“カレリア”組曲の3曲目にある「行進曲」が好きです。この曲、シベリウスの曲の中では最も明るく快活な曲だと思います。
この「行進曲」を聴くと元気が出て、明日の活力がわいてきますよ!(^^)!

さて、この活力のもとを私なりに分析してみました(@_@)

これらの交響詩は、もともとフィンランドという国がロシア帝国の圧制下にあったことをもとに、そこからの独立心やレジスタンスとして作曲されています。
その歴史的舞台が“カレリア”地方で、ここはフィン人の発祥の地でもあります。シベリウスはこの“カレリア”地方の民謡や伝説(抒情詩「カレワラ」)に作曲のインスピレーションを得てこれらの曲を作曲したのでした。
“カレリア”はフィンランド人にとってはまさしく精神的な故郷なわけです。

ところで、このCDで元気がわいてくるとうい私・・・ 抵抗する相手は“仕事のストレス” (?_?)
それにしても、これらの曲にはフィンランドの人々の歴史と思いが詰まっています。
歴史や国は違っていても、これらの曲の底流に流れるものが聴く者に感動を与えていることは間違いありません。

最後に、“カレリア”地方のピエリネン湖西側(ロシアとの国境近く)に広がるコリ国立公園の写真を見ながら、このCDの続きを聴こうかな・・・


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◆ウッコ・コリを頂点とした山からの森と湖の眺め
 ちなみに、ロシア帝国の首都であったサンクトペテルブルクは目と鼻の先です
 フィンランド政府観光局のHPより



Recording Data

THE HALLÉ ORCHESTRA

cond.by : SIR JOHN BARBIROLLI

Recording :23-24 Jan.1966

Sibelius

SYNPHONIC POEM “FINLANDIA”Op.26
“KARELIA”SUITE Op11
SYNPHONIC FANTASY “POHJOLA’S DAUGHTER” Op.49
VALSE TRISTE Op.44
RLEMMINKÄINEN’S RETURN(From Four Legends Op.22)
 

1992/東芝EMI 
          

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第3回目は・・・

最近、仕事に追われ毎日忙しい日々です(*_*)
そんな時は、G・グールドのバッハに決まりです

仕事をしながらのBGMに、よくこのCDを取り出します
G・グールドの『フランス組曲』です
エンドレスで聞き流します

『フランス組曲』でなくても、『イギリス組曲』や『インヴェションとシンフォニア』もOK
とにかくG・グールドのバッハで、仕事への集中力とリズムが私の中に生まれてきます

今もCDを聴きながら、仕事のあとの疲れた体と頭にG・グールドのバッハが聴くともなくしみこんでいきます・・・・


ところで、G・グールドといえば沢山の逸話の持ち主であることは、皆さんよくご存じのことです。

最近は、当ブログのあるコーナーにて地図を取り上げてあれこれ思索を巡らしていますが、G・グールドの『北の理念』を思い出しました。
カナダ生まれの彼は、カナダの面積の大部分を占める「北」の大地にあこがれていました。
それは、1967年に『北の理念』というラジオ・ドキュメンタリーに集約されています。
後にテレビ番組化もされました。
その『北の理念』のLPレコードライナーノートの冒頭に、《幼い頃から私は北に魅せられてきた。学校では、北の地図を手当たり次第に細かく読んだ》とあります。
そして、《その後、しばらくして、私は北の航空写真や測量地図を見始めるようになり、北にはA・Yジャクソンのような魔術師ですら絵の具で描ききれないほど、はるかに理解しにくいものが備わっていることを知った》とも。

「北」の地図とG・グールドとバッハ、
私には、彼が地図をむさぼり読む姿と、ピアノを演奏するあの独特の姿が重なって見えてきます。

最後に、BGMのG・グールドの『フランス組曲』を聴きながら♪♪♪・・・
A・Yジャクソンの絵を1枚どうぞ。

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oil on panel
19.5 cm by 24.9 cm
A bequest of Mrs. Nora Thomson DePencier.

Recording Data
GRENN GOULD:Piano

Recording:Eaton's Auditorium、Toronto、Canada
          1972~1973

JOHANN SEBASTIAN BACH
French Suites,BWV812-817
Overture(Partita)in the French Style,BWV831

1974/Sonny Music Entertainment Inc

*輸入盤CDです(Made in Austria) 
          

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第2回目は・・・

今日、9月29日(土) 午後3時 薄曇り 気温26℃ 湿度76%(とある九州のある地方)
こんな天気の昼下がりは、エルガーのバイオリンソナタにバイオリン小品集です。

昨日までの、ぎらぎら指すような日差しがやっとおさまり、秋を感じさせる空気です。
そこで、1枚のCDを取り出しました。
それが今日の一枚、若きナイジェル・ケネディーの手になるエルガーです。

ジャケットのケネディーを見てください!!
その端正な写真からは、上品なイギリス音楽が漂ってきませんか(*^_^*)
すぐ左隣のエルガーも、さぞかしご満足なことでしょう。

ところでナイジェル・ケネディーといえば・・・
(ここ10年くらいはクラシックCDともご無沙汰で、最近の様子はよく分からないのですが)
髪はパンク・カット、「コンサート」は「ギグ」・「ヴァイオリン」は「フィドル」と言ったりしてましたが、今もその活動スタイルは同じなのでしょうか?
1989年にヒットしたヴィヴァルディの「四季」くらいで、彼についての私の記憶は止まったまんまです。

さて、このCD私のお気に入りです。
ほんとに、ジャケットのケネディーの写真の様に上品で懐かしく、そしてイギリスの風景が目に浮かんでくるような優雅な演奏です。
このCDを手にする前は、チョン・キョンファのバイオリン小品集(エルガーは2曲のみ)で聴いていましたが、何といってもご当地、そしてエルガーのバイオリン曲集であるこのCDにはかないません。

このナイジェル・ケネディー、メニューイン学校に学んだようですが、そこでメニューイン直伝の演奏をきっと学んだことでしょう。
ちなみに、輸入盤にて購入しました。
Recording Data
Nigel Kennedy  :violin
Peter Pettinger :piano

Producers : Brian Couzens
Engineer  : Bill Todd
Recorded in the Church of St George the Martyr,Bloomsbury,London 
January 6th and 7th,1984

Op.82 Sonata for Violin and Piano in E minor
Op.22 6 Very Easy Pieces in the First Position
Op.12,13,15,70
Canto Popolare from In the South


1984 /Chandos Records Ltd.

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第1回目は何にしようか・・・

あれこれ、わが家のCD棚を眺めていましたが決めました(~o~)
それでは、「はじめて購入したCD」にしよう!!

それが、今回第1回目のトップをかざるクーベリックのモーツァルトです。

モーツァルトの交響曲といえば、長くオトマール・スイットナー指揮シュターツカペレドレスデンを聴いてきました。当時の東ドイツのオーケストラの響きは、なんともいえず懐かしように響いてきて、お気に入りのレコードの1つでしたね。(ちなみに、大学時代に廉価版のレコードを仕入れました)

さて、クーベリックのモーツァルトは、後期6曲が手兵のバイエルン放送交響楽団で録音されています。
このCDはその中の1枚なわけです。
ライナーノート(小石忠男さん)によると、クーベリック66歳の録音とあります。
ずっと以前に、ウイーンフィルと録音したレコードがありましたが、1981年にリリースされたこの版がクーベリックにとっては久しぶりであり、かつ最後のスタジオ録音となりました。

当時は、初めて聴くCDとして音のクリアーさとともに、しっかりと構成されたその演奏に感激したものです。
今も時々取り出して聴きますが、ライブ版などの雰囲気かお好きな方には少し不満かも知れませんね。

ところで、レコードやCDに限らず書籍などを購入する時は、ジャケット・表紙・パッケージなどやはり重要なポイントですよね。最近、往年のに日本文学の名作文庫のカバーを若者向きに変えたところ、売上げがすごく伸びたという記事を見ました。
(例えば、集英社は太宰治の『人間失格』のカバーを自社の人気コミック『DEATH NOTE』にしてるなど)
そんな観点から、CDジャケット見直して見るのも面白いかも知れません。

で、このCDジャケットは、ウィーン/王宮庭園 にあるモーツァルトの像です。


最後に、ジャケット裏面のRAFAEL KUBELIK です。

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Recording Data
RAFAEL KUBELIK,Conductor
SYMPHONIE-ORCHESTER DES BYERRISCHEN RUNDFUNKS

Producers : David Mottly,Friedrich Welz
Engineer : Martin Wöhr
NO.40 9/17,18/1980
NO.41 6/8/1980
Herucuiessaal Munich 

1981 CBS/Sony Inc

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