炭鉱電車が走った頃

当ブログは、かつて大牟田・荒尾の街を走っていた“炭鉱電車”をメインにしています。かつての「三池炭鉱専用鉄道」の一部は、閉山後も「三井化学専用鉄道」として運行され、2020年5月まで凸型の古風な電気機関車が活躍しました。“炭鉱電車”以外にも、懐かしい国鉄時代の画像や大牟田・荒尾の近代化遺産を紹介していますので、興味がおありの方はどうぞご覧下さいませm(_ _)m         管理人より  

カテゴリ: 三池パイプライン

イメージ 1

▲折り重なるパイプライン

撮影日:2010年 1月 1日
撮影地:大牟田市栄町 


ここは、大牟田市の中心街の一角、栄町1丁目
炭鉱鉄道の浜線沿いに沢山のパイプラインがひしめき合う

国道を越え、車道のガードを渡り、線路を越え・・・
街中を横断するには、数々の障害物が立ちはだかる

その障害物を次々と越え、パイプラインは工場と工場をつなぐ


明治の古き時代から走る、炭鉱鉄道の築堤は格好のエスコート役

市街地を横断しているその築堤にちょっとよじ登ってみれば
今ではそこは、朽ち果てた彼らの楽園である


折り重なるように、いまもパイプラインがひしめき合う


(つづく)

イメージ 1

▲雪の日のパイプライン

撮影日:2011年 1月 1日
撮影地:大牟田市 


雪の日に、旧浜線跡の線路敷きに立つ

白い真綿の絨毯の脇に、これまた白い綿帽子をかぶったパイプラインが連なる


すべてを覆い尽くすような白い雪にも

黒く細く何本も連なるパイプライの

もの言わぬものの 動じない姿を見る



(つづく)

イメージ 1

▲税関に廃線 そして地上を走る影

撮影日:2011年 1月16日
撮影地:大牟田市 三池港


パイプラインは面白い

地上を走るパイプラインの影

なんだか金管楽器の一部を拡大したかのよう


明治の税関と朽ちた廃線跡のレールに忍び寄る影・・・

それは、倉庫に連なるパイプライン



(つづく)

イメージ 1

▲花に見守られ余生をおくるパイプライン

撮影日:2010年 6月 1日
撮影地:大牟田市三坑町


この季節、三池鉄道の宮浦駅界隈には黄色い花が咲きほこる

その黄色い花々に見守られるかのように、朽ちたパイプラインが横たわる


大牟田川に架かる朽ちたパイプライン

往年の活躍を慈しむかのような黄色の花々



人工の構造物を象徴するパイプラインが

あたかも自然に回帰していくような物語が脳裏に浮かぶ


朽ちゆくパイプラインは何をか語らん・・・



(つづく)

イメージ 1

           ▲短く、頑丈で、無骨なパイプ

           撮影日:2011年 2月 6日
          撮影地:大牟田市馬込町


短く、頑丈で、無骨なパイプ・・・

大きな直径のパイプが、がっちりとつながれている

そのつなぎ目を見てみると何種類かの方法があるようだ


この写真を見ていて、先日見たC61のボーラー修復場面を思い出した

ボーラーの修復で、リベットを熱し、かしめる場面・・・

まさに三池港閘門門扉の製作と同じ場面を見る思いで感激した


この無骨で短いパイプの接合部分を見ていると

そんな昔ながらの技を思い起こさせてくれる

イメージ 1

 ▲パイプラインの“共演”

 撮影日:2007年 8月31日
 撮影地:大牟田市栄町


パイプラインの“共演”・・・

小さい頃から、このΩのような形をしたパイプラインが気になっていた
今はすでに朽ち果てているが、かつてはこのΩのパイプラインも息をしていた

子ども心に、面白い形だと思った


そこに、後になって水色の大きなパイプラインが加わった

無愛想な水色のパイプラインと、愛嬌たっぷりのΩのパイプラインの“共演”と相成った


今もつづいている“共演”




◆注:「このΩ形パイプの曲がりは、パイプの気温変化による伸び縮みの吸収の他に、中の液体の流量     が急に変わった時に生ずる衝撃波のようなものを吸収するために重要」なのだそうだ。
         ~日本一周さん(http://blogs.yahoo.co.jp/nihonisshyu)のコメントより~

イメージ 1

▲闇夜に浮かぶパイプライン

 撮影日:2012年 8月4日
 撮影地:大牟田市大正町


闇夜に浮かぶパイプライン・・・

街頭に照らし出されたパイプライン
昼間のそれとは違った印象をうける

まるで巨大な白い大蛇のごとく横たわるパイプライン
祭りの日には、このパイプラインの下を大蛇山が通過する


闇夜の宙に舞う白い大蛇は、今宵も大牟田市街地に横たわる

イメージ 1

  ▲朝日に輝くパイプライン

    撮影日:2013年11月4日
    撮影地:大牟田市


100年以上の長い歴史を誇る浜線跡に連なるパイプライン~
折からの朝日に照らされ、生き生きと輝き出す時間帯・・・

坑道内の排水用のパイプラインなどを含めたら、
いったい、どれくらいの長さのパイプラインがこの町の地上や地下にあったのだろう(?_?)


大牟田の市街地を、未だ闊歩する~
炭鉱電車の鉄道敷に連なるパイプライン達である

イメージ 1

 ▲紅 葉

   撮影日:2013年11月4日
    撮影地:大牟田市


古く朽ちたパイプラインに絡まる蔦たちの紅葉

 街中の紅葉にして、けっこう前衛的な紅葉

  黒色の朽ちかけたパイプラインに絡まる紅葉

   パイプラインを見上げて、街中にて秋を感じる

↑このページのトップヘ