炭鉱電車が走った頃

当ブログは、かつて大牟田・荒尾の街を走っていた“炭鉱電車”をメインにしています。かつての「三池炭鉱専用鉄道」の一部は、閉山後も「三井化学専用鉄道」として運行され、2020年5月まで凸型の古風な電気機関車が活躍しました。“炭鉱電車”以外にも、懐かしい国鉄時代の画像や大牟田・荒尾の近代化遺産を紹介していますので、興味がおありの方はどうぞご覧下さいませm(_ _)m         管理人より  

カテゴリ: 万田百景

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冬の朝日を浴びる第二竪坑

補修工事が行われる前の第二竪坑

冬の凍てつき澄んだ空気は美しい


そして、100年の齢を重ねる煉瓦も美しい


朽ちた竪坑櫓も美しいと言いたいところだが

やはり現役時代のように生きた感じがしないのは寂しい



廃墟然とした万田坑の姿

2009年1月2日 早朝

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山  の  神

第二竪坑巻揚機室の北側

今も山の神の石祠(せきし)が残る

坑夫たちは、入坑前にはここで必ず安全を祈願をした

今も万田坑を訪れると、すぐに目に飛び込んでくる

山の神の祠(ほこら)


ここを訪れる者達が、もはや入坑することはないが

やはりここで手を合わさずにはおられない


石祠(せきし)には大正5年、灯籠には大正6・7年・・・

花立てや賽銭箱にも奉納年や奉納者が刻み込まれている




(つづく)

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  巻  揚  機  操  作  桿

第二竪坑巻揚機室・・・

薄暗い巻揚機室にあって

その操作桿の存在感の大きさを思う


暗く狭い地底の坑底に、この操作桿にて坑夫をおくる


人命をあずかるこの操作桿

巨大な巻揚機の心臓部である




(つづく)

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  オ イ ル 柄 杓

第二竪坑巻揚機室の一隅

閉山時のままに時が止まったかのよう


十年以上経ても、ここには人の手が入ることなく

ただ移ろいゆく時が過ぎていくだけ


今もまだ、巻揚機は息づいている



(つづく)

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 巨大コンクリート壁 


巨大で頑丈なコンクリート壁がそびえ立つ

ちょっとやそっとでは壊れそうにない
100年以上経た今もビクともしないこの姿を見てくれ

それにしても、植物の繁殖力は旺盛なものである

この様な無機質のコンクリート壁にも
緑が五月の風にそよぐ・・・

あたかも、天空のラピュタのごとく
鋼鉄の櫓を支えていたコンクリート壁が
ここ万田に鎮座する


(つづく)

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 矢 弦 車



          5月晴れのもと、青空を背景に竪坑櫓を望む

          美しく塗装され竪坑の上部に
          二つの矢弦車がある

          今では深い地底へケージを降ろすこともなく
          じっとして回転することはない

          かつて頑丈なケーブルを巻き上げていた矢弦も
          静かなオブジェのように天空に鎮座している

                                      (つづく)

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                        蔦



                        五月晴れと蔦の緑に誘われて
                        久々にこの場所にやってきた

                        地に立って天空を見上げると
                        そこには澄みわたった青空に
                        蔦の新緑の緑が萌えはじける

                        「天空のラピュタ」の最終場面
                        緑なす幸福な光景が去来した

                        幾多の歴史をのみこんだ光景
                        この地から万田坑を思索する

                                     

                                    (つづく)

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                        さくら



                        

                           ことしもさくらがさいた
                        
                           あかいれんがのたてもの
  
                           あわいぴんくのはなびら

                           かおるかおるさくらばな
  
                           ひとひらかがやくさくら

                                     

                                  

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