炭鉱電車が走った頃

当ブログは、かつて大牟田・荒尾の街を走っていた“炭鉱電車”をメインにしています。かつての「三池炭鉱専用鉄道」の一部は、閉山後も「三井化学専用鉄道」として運行され、2020年5月まで凸型の古風な電気機関車が活躍しました。“炭鉱電車”以外にも、懐かしい国鉄時代の画像や大牟田・荒尾の近代化遺産を紹介していますので、興味がおありの方はどうぞご覧下さいませm(_ _)m         管理人より  

カテゴリ: 炭鉱電車◆晩年編

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 ▲末場の草むすヤードと資材置き場
   撮影日:1997.3.
    撮影地:大牟田市新港町
 

 
1997(平成9)年3月
三池炭鉱専用鉄道 三池港車庫末場の一風景・・・
 
草に覆われたヤードに、石炭列車が 入場したのはいつのことだったであろう
 
架線柱や古枕木が積まれている資材置き場に、電車がやってきたのいつのことだったであろう
よく見ると~、途中の線路は土砂&石炭かすに覆われている
 
斜めに傾くように立てる架線柱が続くヤード
 
貯炭場へと連なる線路の傍らにて、「兵どもが 夢の跡・・・」状態だった
 

 
 炭鉱電車◆晩年編 : 今後も、気が向いたときにボチボチ? どんどん? UPしていきます(^_-)

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 ▲ヤード脇の鉄道電話
   撮影日:1997.3.
    撮影地:大牟田市新港町
 

 
1997(平成9)年3月
ここは、三池港駅から九電貯炭場に伸びていた旧岸壁本線につらなるヤード
 
朽ち果てたような架線柱に備え付けられた電話機
黄色に塗られた木のボックスに収まっていた
 
ブレーカーが落ちているで、この時点ではもう使うことはなかったのだろう
薄埃をかぶっていた電話機・・・
 
鉄道電話の普及も早かった三池の鉄道
古くは、大牟田川河口近くにあった石炭の船積み場に、七浦停車場からの電話が開通したのは明治30年頃
 
鉄道電話が、この古き鉄道の歴史を物語っていた
 

 
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 ▲すすきと線路  秋ならぬ春の風景
   撮影日:1997.3.
    撮影地:大牟田市新港町
 

 
1997(平成9)年3月
ここは、三池港駅から九電貯炭場に伸びていた旧岸壁本線につらなる線路敷
 
すすきの穂が風になびく・・・
秋ならぬ、春の三池港の風景
 
鈍く輝きを放つ線路の間には、細かく砕けた石炭の粒々が敷き積む
 
その細かき石炭の粒々達が、春の陽に照ってきらめく
 
風になびいて輝くすすき
鈍く輝きを放つ線路
春の陽に照ってきらめく石炭の粒々・・・
 
閉山を間近にひかえ、微妙なコラボレーションのトリオを奏でる
 

 
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                   ▲石炭満載のセナ形炭車
                 撮影日:1997.3.9
                     撮影地:荒尾市大島 (四ツ山)
 

 
1997(平成9)年3月9日
ここは、大牟田市と荒尾市の境にある四ツ山ヤード
 
石炭を満載した炭車が本線上に停車する
三川坑選炭場からベルトコンベアーで三池港駅のホッパーに送られた石炭は
セナ形炭車に積み込まれ、火力発電所に送られた
 
炭車にはなみなみと石炭が積まれ、3つのこんもりした山ができていた
 
背後では、 “虚空蔵”(こくんぞ) さんで知られる四ツ山神社が炭車を見下ろしている
2月の大祭を終えたばかりだが、9月の大祭時には長年見下ろしてきた石炭を見ることはない
 
閉山を目前にひかえていたこの日も、いつものように石炭満載のセナ形炭車の車列があった
 

 
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  ▲仕業の合間 四ツ山駅駐機の22号機 
    撮影日:1997.3.9
     撮影地:荒尾市四ツ山
 

 
1997(平成9)年3月
ここは、三池鉄道の四ツ山駅
春の日の昼下がりの風景  火力発電所への運炭列車も一休み
 
駅舎前にて、45tBB 22号機が斜めの渡り線上に停車
かつては、通勤列車をはじめとして、本線、四ツ山坑線、火力発電所線など
多くの列車が行き交ったこの四ツ山駅
 
晩年は、火力発電所への運炭列車がここから推進運転にて運行される他は
宮浦までの単機回送列車が一往復通過するのみだった・・・
 
昔の賑わいを知るのは、この駅に交わる線路、そして幾筋ものリバーのロッドたち
 
昼間の逆光の中、これらの鉄道風景をフィルムに残す
 

 
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  ▲石炭満載の炭車が連なる 
     撮影日:1997.3.9
      撮影地:荒尾市四ツ山
 

 
1997(平成9)年3月
ここは、三池鉄道の四ツ山駅
10両編成×2の、セナ形炭車が連なる光景を本線脇から眺める
 
四ツ山の山懐にいだかれるように、立派な規格の線路が鈍く光る
まもなく火力発電所からの返空列車がやって来る頃
 
次なる入場を待つ石炭満載の炭車達
 
閉山間近の春の日に、ここ四ツ山ヤードにしばし静寂の時が流れる
 

 
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                    ▲立ち枯れのすすきとセナ形炭車 
                  撮影日:1997.3.9
                      撮影地:荒尾市四ツ山
 

 
          1997(平成9)年3月
          春の暖かな陽を浴び、立ち枯れのすすきが風にそよぐ
 
          消えゆく運命にある石炭列車と
          立ち枯れながらもその姿を保つすすき・・・
 
          いつまでもここにいて欲しいと願いながらも
          確実にもうすぐ消え去ってしまうはずの石炭列車
 
          立ち枯れのすすきと炭車の共演を
          うら暖かな春の日にレンズに刻む
 

 
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 ▲立ち枯れのセイタカアワダチソウと石炭満載の炭車 
  撮影日:1997.3.9
   撮影地:荒尾市四ツ山
 

 
1997(平成9)年3月
ここは、三池鉄道の四ツ山駅
 
立ち枯れのセイタカアワダチソウの先に、石炭満載のセナ113
火力発電所への輸送を静かに待つ
 
炭車もずいぶんと使い込んだ様子
立ち枯れのセイタカアワダチソウもまた、秋冬を越して春に枯れある哀れ
 
暖かな春の日に、閉山をひかえながらもいつもの日常がここにあり
 

 
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                   ▲水仙の香 
                 撮影日:1997.3.9
                     撮影地:荒尾市四ツ山
 

  
           1997(平成9)年3月  
           ここは、三池鉄道の四ツ山駅
 
           駅舎から伸びるロッドの先に、水仙が美しく咲いていた
           このロッドの先は、すでに動くことがないポイント・・・
           三池港築堤に列車が最後に入線したのはいつのことだったのだろうか
 
           線路脇の狭い空き地には、四季折々の花や野菜が植えられていた
           水仙の香がただよってきそう
 
           
           水仙のこち向く花の香をもらふ   汀女      
 
       

                
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▲推進運転にて火力発電所へ石炭運びます
  撮影日:1997.3.9
   撮影地:荒尾市四ツ山
 

 
1997(平成9)年3月
ここは、三池鉄道の四ツ山ヤード
 
10両編成のセナ型炭車が45t電車に押されて進みます
これから、三池港の火力発電所に向かうところ
 
写真左手の途切れた線路が痛々しいです・・・
かつてこの線路は三池港の築堤に連なり、貯炭桟橋、三池港駅へと伸びていました
 
途切れ、枕木が置かれている光景を目にし
その先の複線の線路を望むと、かつての通勤列車が目に浮かびます
 
耳を澄ませば、 レトロなツリカケ音が聞こえてくる・・・
 

 
 炭鉱電車◆晩年編 : 今後も、気が向いたときにボチボチ? どんどん? UPしていきます(^_-)
 
 
 
 

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