炭鉱電車が走った頃

当ブログは、かつて大牟田・荒尾の街を走っていた“炭鉱電車”をメインにしています。かつての「三池炭鉱専用鉄道」の一部は、閉山後も「三井化学専用鉄道」として運行され、2020年5月まで凸型の古風な電気機関車が活躍しました。“炭鉱電車”以外にも、懐かしい国鉄時代の画像や大牟田・荒尾の近代化遺産を紹介していますので、興味がおありの方はどうぞご覧下さいませm(_ _)m         管理人より  

カテゴリ: 炭鉱電車◆晩年編

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撮影日:1995年11月 3日
撮影地: 三池港駅構内

夕日を浴びたホハ201

1995年11月の三池港駅からしばらくお送りするシリーズ
第16回目は、ホハ201です。 

ホッパーがある三池港ヤード奥の機関庫のそのまた奥、

線路の果てるところ・・・

朽ち果て、物置として利用されていたホハ201
近寄って、夕日を浴びる側面を撮影しました。

塗装も剥げ落ち、あちこちが錆びて朽ち果てたホハ201

“丸に井桁三”の三井の社章がいまも残るホハ201
何度か塗り重ねられた社章の跡が見て取れます。


木々の影をその体に映しながら、

静かに三池港にその姿をとどめます。




(つづく)

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撮影日:1995年11月 3日
撮影地: 三池港駅構内

ホハ201車内のつり革

1995年11月の三池港駅からしばらくお送りするシリーズ
第17回目は、夕日を浴びたホハ201車内のつり革 

ホッパーがある三池港ヤード奥の機関庫のそのまた奥、
線路の果てるところ・・・

朽ち果て、物置として利用されていたホハ201の車内・・・

折からの斜陽を浴び、物置と化してしまった車内がひときわ輝きを放つ

木造三枚窓が連なり
往時の賑わいを思い出すかのようなつり革の列

緩やかに丸くカーブをえがいた、今だ真新しい天井部分
出入り口の2本の白く塗られたポール

こうしてみると、かなり狭い幅のロングシート部分


外の朽ちた車体とは、また違った表情を見せてくれたホハ201車内



この風景も、閉山とともに過去帳入りとなってしまった




(つづく)


◆この写真の関連ページ http://blogs.yahoo.co.jp/ed731003/774008.html

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撮影日:1995年11月 3日
撮影地: 三池港駅構内

架線作業車とモーターカー

1995年11月の三池港駅からしばらくお送りするシリーズ
第18回目は、架線作業車とモーターカーの光景です 

ホッパーがある三池港ヤード奥の機関庫のそのまた奥、
線路の果てるところの脇・・・

モーターカーにつながれた架線作業車が佇む。

ついぞ、これら作業車が稼働しているところに出会ったことがなかった管理人。
三池港はもちろんのこと、四ツ山や浜貯炭場への引き込み線などの改廃はかなり頻繁に行われていた。
これらの作業車達が活躍する機会も、けっこうあったと思われる。

炭鉱閉山後の架線撤去でも、もちろん使用されたことだろう。


残念ながら、これらの架線作業車達は今年になって廃車・解体されてしまった。


永年に渡って、陰にて三池の専用鉄道を支えてきたであろうこれらの車両達・・・
ほとんど注目もされることなく、静かに消え去っていった。


黄色に塗装され、何ともユーモラスな形をしたていた木造車両達、
時代の流れと、作業効率にはかなわなかったのだった。


(つづく)


◆この写真の関連ページ  http://blogs.yahoo.co.jp/ed731003/33874569.html
                  http://blogs.yahoo.co.jp/ed731003/31465979.html

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撮影日:1995年11月 3日
撮影地: 三池港駅構内

斜陽 ~がめ電車運転席~

1995年11月の三池港駅からしばらくお送りするシリーズ
第19回目は、三池港駅舎近くの線路上に展示してあった“がめ電車”です。

秋の日の夕日が、狭いがめ電車の運転席に差し込んでいます。
すでに動くことはなくなったこの15t電気機関車・・・

わが三池鉄道のマスコット的存在でした。

閉山時まで、会社の計らいで三池港駅の構内に展示されていたこの機関車も、
今では大牟田市に寄贈され、静かに保存テントの中で余生を過ごしています。


11月3日の、炭鉱電車公開日には、久々にこのがめ電車にも出会えます。

今一度、じっくりとこの目とカメラに焼き付けておきたいものです。


(つづく)

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撮影日:1995年11月 3日
撮影地: 三池港駅構内

薄暮の三池港ヤードより

お久しぶりでございます<(_ _)>

1995年11月の三池港駅からしばらくお送りするシリーズ
第21回目は・・・20t1号機越しに見た、三池港ヤード 薄暮の風景です。

20t1号機の奥には、45t17号機と18号機の重連が佇んでいます。
さらにその奥には、九州電力への送炭ベルトコンベアーに四ツ山のシルエット
そして、三池火力発電所(当時)の赤白に塗られた煙突・・・

稼働していない、休日の三池の鉄道を、飽きもせずに撮影していた頃が思い出されます。
今にして思えば、ダンクロも健在、貯炭トンネル跡と高架桟橋も一部が残されていた三池港でした。
この頃は、近い将来になくなるあろう鉄道にばかり目が向き、ひたすら機関車達を被写体にしていました。


いまから思えば、貴重な明治以来の炭鉱鉄道の風景が、今だあちこちに残る三池港界隈です。



(つづく)

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撮影日:1997年 3月
撮影地:三池火力発電所 引き込み線

閉山の年 ◇ 春爛漫の引き込み線

お久しぶりでございます<(_ _)>

炭鉱電車◆晩年編~ 1年ぶりの復活です。
ネガのスキャンをさぼっておりまして、しばらく時間が空いてしまいました。

今年は、ぼちぼち写真の整理でもしながらUPしていきたいと思います。
今回はとりあえずの一枚でございます(^_-)


閉山を間近に控えた1997(平成9)年3月・・・
春爛漫の心地よい晴天に恵まれ、菜の花も満開
石炭満載の列車が、火力発電所の引き込み線に吸い込まれていきます。

菜の花に囲まれ、今は無き21号機がこの日も黙々と石炭を運んでいました。

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 ▲九電貯炭場(岸壁本線)へ行く列車
 撮影日:1996.
 撮影地:大牟田市新港町(三池港)
 

 
またまたしばらくUPが滞ってしまいましたm(_ _)m
 
今回の写真は、先月(7月)の今月の一枚に登場した「岸壁本線」でございます。
今月の一枚と同じ場所を、南から撮影したものとなります。
 
写真右側奥に三池港駅、写真左側手前に九電の貯炭場がありました。
 
この線区に入線する列車を撮影したのは、後にも先にもこの時の数枚のみ。
曇天の昼下がり、空の石炭車を牽引した45t20号機がゆっくりとした足取りで近づいてきます。
 
この後、貯炭場に引き込まれた列車に、ショベルカーにて石炭が積み込まれるのでした。
本当は、この列車の戻りも撮りたかったのですが、貯炭場からしばらくは動きそうもなかったので
残念ながら断念(*_*)
 
今にして思えば、粘って撮影しておけばよかった~ と、いつもながら悔やんでおります。
 

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 ▲火力発電所からの返空列車
   撮影日:1996.早春
    撮影地:荒尾市 四ツ山駅
 

 
久し振りに四ツ山ヤードの運炭列車が見たくなりました。
 
 
早春の 快晴の日、45t 21号機 に牽引された10両の炭車が戻ってきました。
 
この先の三池火力発電所までは、推進運転にて石炭を運びます。
そして荷役を終えた空炭車は、ここ四ツ山駅に戻ってきます。
 
切り離された 45t 21号機の次なるお仕事もまた同じ。
左奥の石炭満載の炭車を、これから推進運転にて火力発電所に運びます。
 
閉山まで毎日繰り返されていた、日常のありふれた “炭鉱電車” の一風景。
 

 
 炭鉱電車◆晩年編 : 今後も、気が向いたときにボチボチUPしていきます(^_-)
 
 
 
 
 
 

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 ▲閉山間近の三池港車庫  ~ セ1026 がいる風景~
   撮影日:1997.3.
    撮影地:大牟田市新港町
 

 
1997(平成9)年3月
三池炭鉱専用鉄道 三池港車庫の一風景・・・
 
 
閉山を間近にひかえていた頃、
いつもは目にすることのない セ1026 が港車庫の一隅にいた。
 
石炭かすの水たまりの先、選炭場を背景にして。
 
長年住み慣れたわが家に、久し振りに戻ってきたような感じであろうか?
 
 
いつもは九州電力港発電所内で、人知れず石炭荷役のお手伝いをしてきたこの車輌。
 
その任をとかれ、今ここに一人静かにたたずむ。
 

 
 炭鉱電車◆晩年編 : 今後も、気が向いたときにボチボチ? どんどん? UPしていきます(^_-)

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 ▲明日の仕業が待ち遠しい  ~三井三池 45t22号機の勇姿~
   撮影日:1997.3.
    撮影地:大牟田市新港町
 

 
1997(平成9)年3月
三池炭鉱専用鉄道 石炭積み込みのホッパー前・・・
 
明日の仕業の準備を整えた22号機
三池炭鉱三川坑口のホッパーを前にして、夕暮れに佇んでいます。
 
奥には巨大な選炭場が見えますし、
ベルトコンベアーがヤードを横切る姿からは、炭鉱の息づかいを感じることができます。
 
 
そんな風景の中、空炭車を従えた45t22号機・・・
 
日曜日のここ三池港駅にて、貫禄ある姿を一人愛でたのでした。
 

 
 炭鉱電車◆晩年編 : 今後も、気が向いたときにボチボチ? どんどん? UPしていきます(^_-)

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