▲旧富岡製糸場 正門 2013.12.27
昨日、「国際記念物遺跡会議」(イコモス)が、「富岡製糸場と絹産業遺産群」の世界遺産登録を勧告したと発表しました(^o^)
日本では初めての近代化遺産の世界遺産登録となるのは確実です
来年の今頃~三池炭鉱を含む「明治日本の産業革命遺産 九州・山口と関連地域」についても、イコモスから同様の発表があるはず(かな?)
今年の夏は、大牟田にてイコモスによる現地調査が予定されています。来年の発表がどうなるのか?今からその結果が待たれます
ともあれ、今回のイコモスの発表は喜ばしいことです
来年の発表に向けても弾みがつきそう
それでは、世界遺産登録決定を祝って、富岡製糸場の様子を少しだけ写真にてご紹介しましょう
▲東繭倉庫の通用門 富岡製糸場のシンボル的存在
▲東繭倉庫通用門では、明治五年と記されたキーストーンが私たちを見下ろしています。
▲西繭倉庫の全景 2階で繭を保管しました。1階は、明治時代は石炭置場や撰繭場でした。
▲繭倉庫は地元の杉材で骨組みを作り、瓦職人がつくった煉瓦を「フランドル積み」しました。
▲繰糸所の小屋組の構造は、洋式のトラス工法が用いられました。
▲繰糸所の窓ガラスは、当時フランスから輸入されたもが現在でも一部使われています。
▲ブリュナ館 ポール・ブリュナはフランス人で富岡製糸場建設の首長を努めました。
▲富岡製糸場は、鏑川沿いの高台に位置しています。右奥の寄宿舎は片倉時代のものです。
それにしても、明治5年に建設されたこれらの建造物が、昭和の時代に至るまで現役で使用され、今もこのような姿で保存されていることに敬意を表します。
かつて、三池炭鉱関連の多くの建造物は閉山と共に壊されてしまいました。非常に残念な思いがありましたので、富岡製糸場の保存状態を見るにつけ、改めて保存のための様々な方々のご努力に敬意を表した次第です。
(おわり)