▲機関庫の9号電車~動けなくとも車体は常に輝いていた~
2020.2.29 機関庫にて許可を得て撮影
進む線路の復旧工事
前回は9号電車復活の朗報をお伝えしましたが、今回は宮浦の線路復旧状況の報告です。まずは被害が大きかった大牟田川がヤードを横切っている箇所から~以下の写真をご覧いただけたらその復旧状況は一目瞭然でしょう・・・
倒れたフェンスは既に復旧済みでしたが、さらに水流でえぐられていたバラスト部分も工事が施され復旧しています。機関庫につづく線路には、真新しいバラストがたっぷりと補充されています。
次は、三坑町3号踏切近辺の状況をお伝えしましょう。
ここも、水流でえぐられ傾いていた門扉中央のコンクリート台座が修復され、やっと門扉が正常に閉じられる状況になりました。もちろん、線路のバラストも補充されしっかりと復旧しています。踏切の左右にある門扉の様子を写真にて確認しましょう。まずは、宮浦駅舎側、次に七浦側となります。
これできちんと閉まらない状況になっていた門扉が復活しました。踏切のアスファルト舗装の補修は、早い段階で施されていました。写真左の線路脇には、新しいバラストが補充されています。電車の交換の際には、この線路を使って行われます。いわば、廃止後最も重要な線路と言えるかもしれません。9号電車復活の際には、水害後ヤードにて手つかずであった19号電車、11号電車の救出に向かうことになると思われます。
なお、14日までの予定で、これまで三池鉄道の保線を担ってきた江崎工業さんが、一連の復旧作業に従事されています。保存会の有志が、総会の折りに飲料水の差し入れをさせていただた次第です。
電車の運行を担当されてきた三池港物流鉄道課、長い間三池鉄道の保線を担当されてきた江崎工業、そして鉄道の所有者である三井化学の皆さんの、炭鉱電車復旧に向けた作業にエールを送ります。炭鉱電車復活のその日を、楽しみに待っております。
(つづく)