炭鉱電車が走った頃

当ブログは、かつて大牟田・荒尾の街を走っていた“炭鉱電車”をメインにしています。かつての「三池炭鉱専用鉄道」の一部は、閉山後も「三井化学専用鉄道」として運行され、2020年5月まで凸型の古風な電気機関車が活躍しました。“炭鉱電車”以外にも、懐かしい国鉄時代の画像や大牟田・荒尾の近代化遺産を紹介していますので、興味がおありの方はどうぞご覧下さいませm(_ _)m         管理人より  

カテゴリ: 炭鉱電車保存会

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書泉での通販を開始しました!

本日(8/26)より、書泉での通販を開始しました。遠方の方は、ぜひご利用いただきますようご案内申し上げます。
なお、店頭での販売は書泉グランデのみとなりますのでよろしくお願いいたします。
書泉 / 炭鉱電車図録 VOL.1 (shosen.co.jp)

あわせて、炭鉱電車ミニ辞典A5サイズ 500円(税込み)のご購入をお勧めいたします。

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『炭鉱電車図録VOL.1』を発行します❗️
 NPO法人炭鉱電車保存会編集の小冊子第二弾を発行します。また、販売を8/6(土)から開始しました。
まずは、大牟田市石炭館産業科学館にての販売のみとなりますので、「夏の鉄道展」をご覧になると共に、事務室前の販売コーナーにてぜひお買い求め下さいませ。税込700円でございます😊
合わせて、第一弾の『炭鉱電車ミニ辞典』、『三池炭鉱専用鉄道の略歴と機関車』も販売しておりますので、こちらもどうぞよろしくお願い致します。

 冊子の概要を紹介いたしましょう~まずはメインの内容から
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 今回の図録は、その名の通り展示会の図録としての機能があります。
大牟田市石炭産業科学館にて好評開催中の「夏の鉄道展」では、“追憶の旭町線”と題した炭鉱電車の写真を35点展示しております。その中から、今回15点ほどをチョイスして掲載しています。今後は、「夏の鉄道展」に合わせて、毎年この時期に図録を発行予定ですので請うご期待

 続きまして、シリーズとして掲載してる内容をご紹介いたします。
シリーズ1は、「私の三池鉄道」と題して、炭鉱電車の思い出をエッセイと写真で振り返るという趣向です。第1回として、保存会会員である元木史昭さんに思い出を語っていただきました。通勤電車の懐かしい写真が見所です
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シリーズ2は「竣工図表を読み解く」と題して、その名の通り竣工図表を見ながら、三池の車輌を語るという趣向です。このシリーズの執筆者は保存会会員の飯塚伸一さんで、竣工図表もさることながら、その詳細な解説が魅力です
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 シリーズ3は「絵葉書に見る三池鉄道」です。第1回は、電化前の万田坑の絵葉書から3葉をチョイスし、私が解説を致しました。明治後期頃に発行された貴重な絵葉書に写し出された三池鉄道の姿をどうぞお楽しみに
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 以上、簡単に内容を紹介してきました。冊子の大きさはA5で、昨年発行したミニ辞典と同じ大きさです。ページ数は34Pで、オールカラーとなっております。現在は、大牟田市石炭産業科学館のみでの販売となっておりますが、準備ができ次第東京の書泉などでの販売を行います。遠方の方々は、今しばらくお待ち願います。
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 ▲大牟田市石炭産業科学館での~炭鉱電車冊子の3並び 

(おわり)









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◆速報◆荒尾市が炭鉱電車の保存で寄付を募集
2022年8月1日 荒尾市発表

本日、荒尾市より炭鉱電車の保存に関して、寄付金を募集することがアナウンスされました。
荒尾市からは、昨年に20トン電車と45トン電車各1両を三井化学から譲り受け、万田坑にて保存することが公表されていました。また、本年度予算にて1億4千万円ほどの保存費用がすでに予算計上されています。今回、この予算に更に上乗せして、6千万円を目標に寄付金を募るとのことです。
炭鉱電車の保存に関しては、現状での保存が困難あるということから、線路から敷くという一からの保存準備をする必要があります。それに加えて、動態での保存を目指すには予算措置以上の金額が必要となってきます。この寄付金の集まり具合によって、動態保存の行く末が決定すると言っても過言ではありません。
ぜひ、皆さんのご協力を得て、動態保存を実現したく思います。どうぞ、情報の拡散と共に寄付の程よろしくお願いいたします。
荒尾市HPへのリンクを貼っておきますので、ご参照下さいませ。


※保存予定は20トン電車12号機と45トン電車18号機です。




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今年も『夏の鉄道展』の季節がやってきた

7月23日(土)から、大牟田市石炭産業科学館にて開催される『夏の鉄道展』の準備がほぼ終わりました
炭鉱電車とSL人吉の写真、Nゲージレイアウト、長崎本線関連の写真や切符などなど〜見どころが満載です
会場にて皆さんのお越しをお待ちしております
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さようなら ~ヒト形台車②~

2021.6.22 宮浦にて

またしても悲しいお知らせです・・・つづき
長く機関庫に置かれていたヒト形台車3両が解体されてしまいました
これで、宮浦に残された三池の貨車は1両もありません
(中之条町の函台車ハト2両、田川石炭資料館の石炭車セ1両、計3両のみ現存)

三坑町踏切から宮浦駅舎横の駐車場に急ぎ移動
ちょうど解体線に3両のヒト形台車が推進されていくところでした~
20トン電車が稼働する姿を撮影することができて喜ばしい反面・・・
解体線に押し込まれるヒトを見送るのは悲しいものです

短いタイフォーンを数回聞きながら・・・
3両のヒトはその姿を消していきました

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(つづく)



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さようなら ~ヒト形台車①~

2021.6.22 宮浦にて

またしても悲しいお知らせです・・・
長く機関庫に置かれていたヒト形台車3両が解体されてしまいました
これで、宮浦に残された三池の貨車は1両もありません
(中之条町の函台車ハト2両、田川石炭資料館の石炭車セ1両、計3両のみ現存)

この日、11号電車の仕業点検にはじまり~
機関庫内から
ヒト形台車3両+18号電車がウレタン線へと引き上げられました
その後、12号電車がヒト形台車3両を牽引して宮浦駅舎前の解体線へ・・・
心なしか、12号電車のタイフォーンが悲しげに宮浦に響きました

因みに、台車上には予備として保管されていた45トン電車用パンタグラフや20トン電車用モーターなどが積載されていました


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(つづく)



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『三池炭鉱専用鉄道の略歴と機関車』最新購入情報  2022.9.3

2020年6月の発売以来好評をいただいている拙著ですが、在庫がなくなりました。書泉での販売も今ある在庫で終了致しました。
なお、大牟田市内の書店、石炭産業科学館、観光プラザなどには、まだ在庫がありますので、どうぞご利用下さい。また、再版の予定は今のところありません。
以下、現時点(2022.9.3)での購入情報をお伝えいたします。

残りわずか(販売在り)
※完売いたしました。
②モデルスイモンでの在庫はありません。
※完売いたしました。

◆東京以外では、以下の方法にて購入可能です。
※出版元である「みらい広告出版株式会社」には若干の在庫があるようです。
詳細は、以下の連絡先にお問い合わせ下さい。
住所:
〒837-0910 福岡県大牟田市岩本新町2丁目9−10
電話番号:
0944-31-3423
Mail:
mirai@lib.bbiq.jp

なお、大牟田、荒尾市内での販売箇所は以下の通りですが、すでに在庫切れの場合がありますのでご注意下さい。在庫は、現在売場にあるものだけで、売り切れ次第完売となります。
購入ご希望の方には、早めの購入をお勧めいたします。

大牟田市内 
・積文館書店ゆめタウン大牟田店
 *現時点で在庫があります。
・積文館書店大牟田店(甘木)
・未来屋書店イオンモール大牟田店
・麒麟書店
・大牟田市石炭産業科学館 
 *現時点で在庫があります。
・大牟田観光プラザ
・道の駅「おおむた」花プラス館
・三川坑跡、宮原坑跡売店

荒尾市内
・万田坑ステーション 
 *事務室にて購入下さい。
BOOKSあんとく荒尾店



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木造機関庫の2号電車 ~惜別2号電車~
 撮影日:1997.3
 撮影地:三池炭鉱専用鉄道 三池港機関庫 
 

 

1997(平成9)年3月
ここは、今はなき三池炭鉱専用鉄道の三池港機関庫
閉山間際の休日に機関庫を訪ねました
機関庫には、すでに動くことない2号機と4号機が鎮座しておりました
2号機は南側の表に面して、記念の写真を数枚撮影
4号機は2号機につながれて機関庫の中~
後ろにはガメ電6号機が連結されていてその姿を撮影するのに苦労しました

この時撮影した2両は、その後部品取りとして解体を免れ三井化学専用鉄道へ
シーメンスの歴史をとどめていたこの2両の電車も、今週ついに帰らぬ電車となってしまいました

想えば~25年あまり前の光景が甦る・・・
さようなら 2号そして4号電車

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(おわり)

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タブレット渡し ~惜別 20号電車~
 撮影日:1997.3
 撮影地:三池炭鉱専用鉄道 四ツ山駅 
 

 

1997(平成9)年3月
ここは、今はなき三池炭鉱専用鉄道の四ツ山駅
閉山直前の春の日に訪れた四ツ山駅
宮浦からやってきた20号電車の単機回送が駅舎前で一旦停止
閉そく区間の終了で、タブレットを駅員に渡します

この時撮影した20号電車は、その後廃車となるが部品取りとして解体を免れ三井化学専用鉄道へ
しかし今日(2022年6月17日)、ついに二度と帰らぬ旅路につきます
想えば~25年あまり前の光景が甦る・・・

さようなら 20号電車


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(おわり)

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さようなら~20t 2、4号そして45t 20号~

2020.9.28 宮浦にて

またしても悲しいお知らせです・・・
長く機関庫脇に置かれていた廃車体3両が解体されてしまいました
正確には~たぶん今日ぐらいから20号が解体予定で、すでに20tの2両は解体済みと思われます

色あせながらも、シーメンス社製の威厳を保っていた2と4号電車
台車もろとも、典型的な東芝戦時形の姿を今に残していた20号電車

宮浦駅舎前の白色のシートに囲まれた解体線にて、見守られることもなく人知れず解体
廃止2年後の宮浦にて、次々と進められる鉄道の痕跡をかき消す作業・・・
静かに受け入れるしかありません

さようなら~2号、4号そして20号電車
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(おわり)

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