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     “三池港サイダー”
 
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                                    ◆訪問日:2011.11. 3
 

 
地域限定発売の“三池港サイダー”
 
今回はサイダーの話題です。
11/3、大牟田市の近代化遺産一斉公開に合わせて限定発売された“三池港サイダー” 
レトロなビンに、すっきりとした瀟洒なラベルがなかなかお洒落です。
海原に浮かぶ一艘の貨客船と、三池港の形をあしらったであろう白鳥の羽ばたく姿・・・。
 
TOPの写真は、本当は三池港の閘門あたりを背景にして撮りたかったのですが、今回は私の部屋にての一枚(^_-)
11/3当日、「三池港1dayカフェ」にて購入した限定288本の内の1本です。ちなみに、完売だったそうです。
 
サイダーと港のイメージがよくマッチしていて、とてもよい商品だと思います。そして、サイダーと港とということで管理人が思い浮かべたことは・・・“海軍ラムネ”
かつての日本海軍艦艇には、消火設備として炭酸ガス発生装置が設置されていて、これを転用してラムネ製造器とし、乗組員の嗜好品としてラムネを供給していたという話です。ちょいと調べてみたところ、日本における清涼飲料水の最初は、1853(嘉永6)年のペリー来航時にラムネを積載していたことに始まるらしい。また、ラムネとは和製語でありレモネードが訛ったものとのこと。それでは、日本におけるサイダーの最初はというと・・・
1868年、横浜の外国人居留地でイギリス人ノースレーが製造販売を始めたリンゴ風味の炭酸飲料である「シャンペン・サイダー」であるらしい。後に、その商品名を略してサイダーと呼ぶようになった。(ウィキペディア>サイダーを参照)
 
ところで、サイダーとラムネの違いって何?
味の違いによる区別はなく、簡単に言うと「瓶の形状の違い」ということでいいのかな?ビー玉で栓をしたものがラムネで、王冠で栓をしたものがサイダー(^O^)
詳しい原料や製造法を調べたわけではないので、あまり自信がありません。どなたか詳しい方、ご教授お願いいたします。
 


 
さてさて、今回話題にしている“三池港サイダー”
製造元はどこかなと思って、ラベルの裏側を見たところ・・・
 
「友桝飲料」とありました。所在地は、佐賀県小城市牛津町牛津834。小城市といえば羊羹の町として有名ですが、サイダーをつくる会社もあったんですね(^O^)
 
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いままでサイダーのことを調べてみたことはなかったのですが、「友桝飲料」の創業はなんと1902(明治35)年とのことでビックリ(@_@)
100年以上の歴史ある老舗の会社だったとは・・・。三池港の開港が1908(明治41)年のことですから、先輩格ですね。最近は“こどもびいる”なる商品が人気らしい!(^^)!
全く知りませんでした~ 皆さんご存じでしたか?
 
それに、“地ビール”ならぬ“地サイダー”なる用語もあって、それなりのブームなんですって(^_^)v
これまた、知りませんでした~。
 
ところで、「友桝飲料」のHPからその歴史を少しだけ引用すると・・・
 


 明治35年(1902年)、長崎街道(別名:シュガーロード)は牛津の宿場町で弊社創業者友田桝吉は当時非常に貴重だった砂糖を使って、当時の最先端商品であるお菓子やラムネの製造事業を開始している。これは、日本国内でラムネが作られはじめてから10 年ほどのころであり、日本における清涼飲料の草創期にあたる。社名の「友桝」は、創業者・友田桝吉の名前を略したもの。新しもの好きだった桝吉の性格と、砂糖の入手が比較的容易であったという立地条件が幸いしたようである。創業当時は手動式の機械を使って製造し、人力車に積み込んで、周辺の小売店や民家に売り歩いた。もの珍しさから人気を集めて事業の滑り出しは順調だった。  


 
長崎街道(別名:シュガーロード)といえば、お菓子の路でもあります。大牟田発の饅頭文化(カステラ饅頭)も、長崎の菓子文化の影響を受けていますし、佐賀県出身の、森永製菓の森永太一郎さんに江崎グリコの江崎利一さんも、これらの歴史と無縁ではないかもしれませんね(?_?)
 
サイダーに話を戻すと、「友桝飲料」が販売していたサイダーは“スワンサイダー”という名称だったらしい(昭和初期頃)。最近になって復刻発売されているようですが、同じように復刻発売された長崎のサイダーに“BANZAIサイダー”があります。サイダーといえば、現在もアサヒ飲料から発売されている“三ツ矢サイダー”が有名ですが、かつては“養老サイダー”も人気だったとか。それぞれ、兵庫県川西市の平野鉱泉の炭酸水、岐阜県養老郡養老町の名水をもとにしたサイダーですね。
日本でのサイダー発祥の地 横浜でも、明治時代に“金線サイダー”が王冠をつけたサイダーとして人気を誇ったらしく、これまた最近“横浜ポートサイダー”と銘打って、昭和初期頃の味を再現して発売されているらしい。
 
 
あれこれだらだらと“サイダー”をネタに述べてきましたが、要は「港にサイダーはよく似合う」の一言でしょう(~o~)
 
次に“三池港サイダー”がいつ販売されるかは分かりませんが、明治に開港した三池港にて、これまた明治に創業した老舗製造のサイダーを味わうのも、なかなかお洒落な趣向ではありませんでしょうか~。
 
皆さま、次回また請うご期待でございます(*^_^*)
 
 
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▼参考HP
②長崎BANZAI本舗 : http://www.nkbanzai.com/index.php