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    ▲桂川に架かる 渡月橋
    撮影日:2011年 1月15日
    撮影地:京都 嵐山


天龍寺 法堂「雲龍図」を観る  京都◇嵐山巡り その2


阪急嵐山駅より徒歩5分~

桂川に架かる渡月橋にやってきました。
橋上より、冬枯れの河原と桂川、迫る山並みの景色を眺めます。

嵐山の「一ノ井堰」は、桂川の水を田畑に送るために古くからある水利施設。
その堰には、“冬の使者”として京都の風物詩ともなっているユリカモメが羽を休めていました。
このユリカモメ、調べてみると・・・渡り鳥らしく、カムチャツカ半島沿岸の湿地帯で繁殖しているが、冬の京都に35年前くらいからやってくるようになったらしい・・・。

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昼食をとったそば屋の店員に聞いてみると、「しらとり」って呼んでると言ってましたが、京の鳥のイメージでは“ミヤコドリ”の名を思い浮かべましたが、もちろんそれとは違うのだろう(?_?)

嵐山に桂川と言えば、江戸時代の豪商である角倉了以(すみのくらりょうい)を思い出します。
地図を見てみると、今も「嵯峨天龍寺角倉町」という地名が残っていますし、角倉稲荷神社もあるんですね。

かつては、角倉了以によって開削された保津川(大堰川)~桂川の上流~を下った丹波の木材、産物がここいらで荷揚げされただろうか・・・なんて想像しながらぼちぼち散策している内に、今回の嵐山巡りで是非訪れてみたかった最初の場所に到着いたしました(*^_^*)


それは、臨済宗 天龍寺派 大本山 「天龍寺」でございます。

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「天龍寺」・・・
恥ずかしながら、私「天龍寺」が世界遺産に登録されていることを知りませんでした(/_;)
“古都京都の文化財”は、1994年にユネスコの世界遺産(文化遺産)として登録されいることは知っていましたが、どの寺院が登録されているかまで実はよく知らなかったのですね。

てなわけで、訪問前にインターネットにて少しだけ予備知識を蓄え訪れた次第です。

▼世界遺産(世界文化遺産)“古都京都の文化財”の詳細はこちら↓↓↓
http://www.pref.kyoto.jp/isan/
▼「天龍寺」の公式HPはこちら↓↓↓
http://www.tenryuji.com/index.html


さてさて、世界遺産である「天龍寺」の詳細は次回紹介するとして、「天龍寺」にてぜひ観てみたい一枚の絵がありました。
それは、加山又造画伯による「雲龍図」であります。

「天龍寺」は臨済宗の寺ですが、臨済宗と黄檗宗の公式サイトによると~
龍は仏の教えをたすける八部衆の一つで龍神と呼ばれます。そのため多くの本山では、住職が上がって仏法を大衆に説く法堂(はっとう)の天井に龍 が描かれ、それが法の雨(仏法の教え)を降らすという意味や、龍神が水を司る神であるため、火災から護るという意味 がこめられます。

臨済宗・黄檗宗公式サイト⇒http://www.rinnou.net/


この「雲龍図」、『法堂の天井中央、直径9mの円相の中に躍動する見事な龍は、厚さ3cmの杉板159枚を張り合わせ、全面に漆を塗り、さらに白土を塗った上に直接墨色で、「八方睨み」の龍として描かれています。この八方睨みとはどこから見ても、見る人の方を睨んでいること。龍の顔全体を見ながら円に沿って堂内を歩いて回ると、ずっと龍に睨まれているように見えます。』

※『 』内は、天龍寺「雲龍図」のパンフレットより引用

いや~、圧巻でした(@_@)
パンフレットの解説にあるように、法堂の中を天井の龍を見上げながらあちこちと歩いて眺めてみましたが・・・本当にどこからでも龍が睨みつけてきます:-O

不思議な体験でした。これも、天井に描かれた「雲龍図」であることの成せることだと思います。
もしもこの絵が、壁に描かれていたのであれば、この様な体験はもちろん不可能でしょう。

それにしても、構図的にも何らかの工夫をして描いたのでしょうね。
一度は皆さん観ていただきたい、 加山又造画伯の手になる天龍寺「雲龍図」であります。


ちなみに、土日・祝日のみの拝観となっており、参拝料は500円なり。
(法堂内は撮影禁止)

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▲天龍寺 法堂「雲龍図」 加山又造画伯  絵葉書



旅はつづく~