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▲『見知らぬわが町 ~1995 真夏の廃坑~』


大牟田が舞台のNHKドラマ ~見知らぬわが町~

昨日(8/27)、大牟田市が舞台となるNHKドラマ『見知らぬわが町』の制作発表会がありました。
このドラマは、今年で開局80周年を迎えるNHK福岡放送局が制作する地域ドラマです。
昨日から大牟田市内や万田坑にて撮影に入った模様!(^^)!

「撮影は9月中旬ごろまで行われ、ことし12月10日に総合テレビで九州沖縄地域に向けて放送される予定」とのことです。(残念ながら、全国放送ではありません)


◆詳しくは、以下のHPをご覧下さい↓↓↓

NHK福岡放送局>福岡のニュース    http://www.nhk.or.jp/fukuoka/drama/wagamachi/index.html
主人公役の忽那汐里 (くつな しおり)   http://www.oscarpro.co.jp/profile/kutsuna/



ところで、このドラマの題名である『見知らぬわが町』は、ご存じの方も多いと思いますが1996年5月に発行された同名の本によります。

◆中川雅子 『見知らぬわが町 ~1995 真夏の廃坑~』 葦書房刊 

この本の著者の中川さんは、当時高校(明光学園)在学中でした。
その彼女がある夏の夕方、大牟田川河口のある「異様な建物」(南新開竪坑)をしばらく見つめるところからこの本は始まります・・・。

「あそこで、きっと遠い昔に、何か哀しい出来事があったに違いない」

ここから中川さんの『見知らぬわが町』への旅が始まります。それは、当時「不安定な精神状態」にあった彼女のとぎすまされた感性と心が織りなす旅です。

廃坑跡をめぐる内に、炭鉱の歴史とそこに生きた人々の証を探し求める中川さん。
囚人労働、強制連行、与論島、炭塵爆発・・・
そこはかとない深い情念をたたえるわが町“大牟田”

みずみずしい彼女の感性でもって、『見知らぬわが町』の姿が次第と明らかになっていくのでした。

たぶん、NHKのドラマも、高校生の彼女の目を通して見えた『見知らぬわが町』大牟田と、彼女の心の成長を重ねて描くような構成になっているのではないでしょうか。



ドラマをご覧になる前に、ぜひ中川雅子著『見知らぬわが町~1995 真夏の廃坑~』をご一読されることをお勧め致します。


◆葦書房HP>既刊本案内>炭坑本  http://www1.ocn.ne.jp/~ashi/tankou.htm




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NHKドラマ『見知らぬわが町』◇視聴記◇ ①~⑦