撮影日:1995年11月 3日
撮影地:三池港
1908(明治41)年、アメリカ GENERAL ELECTRIC社製の電気機関車。
三池港の築港完成に合わせて輸入される。
『三池港務所沿革史』(稿本・未刊行)には、“積込電車”(または、小型電車と呼称)と記載されている。
三池港の築港完成に合わせて輸入される。
『三池港務所沿革史』(稿本・未刊行)には、“積込電車”(または、小型電車と呼称)と記載されている。
“積込電車”とは、三池港の貯炭場にある石炭を「積込む」ことであり、
その名の通り、三池港の背後にあった貯炭場より石炭を岸壁まで運ぶのが役目であった。
したがって、三池炭鉱専用鉄道の本線上を走行することはなく、ひたすら三池港の貯炭場にて石炭を運んでいたのである。また、三池港での荷役増加にともなって、石炭以外の雑貨・コークス・工業塩など鉱石類の運搬も行っていた。
このように、15t電気機関車は、三池港での入替専用機ということができるであろう。
以上のことから、先の『三池港務所沿革史』においては、本線上で活躍した20tや45t電気機関車と区別して、“積込電車”と表現したと考えられる。
その名の通り、三池港の背後にあった貯炭場より石炭を岸壁まで運ぶのが役目であった。
したがって、三池炭鉱専用鉄道の本線上を走行することはなく、ひたすら三池港の貯炭場にて石炭を運んでいたのである。また、三池港での荷役増加にともなって、石炭以外の雑貨・コークス・工業塩など鉱石類の運搬も行っていた。
このように、15t電気機関車は、三池港での入替専用機ということができるであろう。
以上のことから、先の『三池港務所沿革史』においては、本線上で活躍した20tや45t電気機関車と区別して、“積込電車”と表現したと考えられる。
さて、15t機関車のL型の形状は非常にユニークである。
その形状と、のんびりしたスピードから地元では“ガメ電車”と呼ばれ親しまれてきた。
「ガメ」とは方言で、「亀」のことである。
また、写真を見ての通り、運転台への入り口は窓しかない。
車輌前方(写真では後方)の窓から運転台に入るのである。
その形状と、のんびりしたスピードから地元では“ガメ電車”と呼ばれ親しまれてきた。
「ガメ」とは方言で、「亀」のことである。
また、写真を見ての通り、運転台への入り口は窓しかない。
車輌前方(写真では後方)の窓から運転台に入るのである。
“ガメ電車”こと15t電気機関車は、優に100年以上の歴史を誇る貴重な電気機関車なのである。
(つづく)