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撮影日:1978 9.17
撮影地:石原産業 紀州鉱山

紀州鉱山軌道 (その5) 木造人車 13号 


紀州鉱山軌道巡りの5回目も、板屋駅のつづきです。

13号人車のサイドビュー・・・
木工所ででも製造したかのような印象。

この人車のサイドには 「板ー惣」 の行先表示がありました。
板はもちろん「板屋」、惣は「惣房」の意です。

ここ板屋から1,2号坑道を経て「小口谷」へ
「小口谷」から3,5号坑道を経て「湯の口」へ
「湯の口」から6号坑道を経て「惣房」へ、と人車が走っていたようです。


引き戸式の乗車口
何と可愛らしい車輪

たぶん・・・
6t電気機関車に引かれ、ゴトゴトゴトと音を立てながら・・・
ほとんどが坑道である約5.5㎞の道のりを、ゆっくり走行したのではなかろうか・・・。

窓は格子戸のようで、もちろんガラスもありません。



(つづく)