◆三池炭鉱 〈明治16年~18年〉 年譜抄録

1883(明治16)年   1月     七浦坑操業開始す
                       七浦竪坑石炭巻揚機を坑口の北側に据付け運転開始す
               2月     大浦坑内照明燈火用に種油を使用す                                      3月     三池集治監設置さる
               4月     工部省佐々木高行三池炭山視察のため来山
               5月 5日  七浦坑採炭に囚徒を使役す
               5月     七浦坑出炭操業を開始す
               6月     七浦第二竪坑開鑿完了す
                       大浦坑内に於て馬轆轤1基、馬喞筒1基を新設す
               7月     大蔵卿松方正義三池炭山視察のため来山
                       鋳物場に鍛冶火床2座を増設し4座となし足踏轆轤盤1台増設、2台とす
               9月21日  大浦坑内に於て熊本県囚徒火を放ち火災を起す
               9月23日  大浦坑口の密閉作業終る
               9月     三池鉱山分局を三池鉱山局と改称し、主任小林秀知局長心得となる
              12月     三池鉱山局庶務規定更正に依り鋳物場を製作科と改称す


1884(明治17)年   2月     七浦坑外に始めて蒸気動回転篩「トロンメル」式選炭機を設置す
               6月     七浦第三坑の開鑿に着手す(11月23日着炭) 
                       七浦二坑口「ギーバル」式汽機付15万立方呎扇風機を設置し運転開始す                        (最初の扇風機)
              10月     大浦坑再び操業開始す
              11月     農商務卿西郷従道三池炭山視察のため来山
               ?      三池鉱山本局より七浦坑間に初めて電話架設さる 

1885(明治18)年   1月     七浦第三坑開鑿成る 
               3月     七浦第三坑人道として開坑す        
               5月     海軍卿川村純義三池炭山視察のため来山
               8月 1日  三池の出炭を18年より15万噸に制限さる
               9月14日  仝上の制限を撤廃す
               9月     九州各地に流行のコレラ病横須村及大牟田村に伝播す
              11月13日  勝立坑開鑿に着手す
                       同時に径4呎9吋コルニツシユ汽缶1基七浦坑より移設す
                       佐賀橋本鉄工場より足踏5呎旋盤1台譲受け製作科ヘ設備す
              11月29日  長崎工作分局製プリストマン浚渫船(浚港丸)到着す