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撮影日:1979 3.17
撮影地:三井串木野鉱山

串木野鉱山軌道 (その3) 坑外軌道を行く

三井串木野鉱山軌道の3回目は、製錬所上部から通洞坑までの約3キロの坑外軌道からお送りいたします。
部外者は立ち入ることの出来ない軌道敷でしたが、伯父さんの許可を得ていとこと一緒に歩いたのでした。

前もって、1:25000の地形図で確認した坑外軌道。
製錬所からは、標高60mの等高線にそって通洞坑を目指します。

ほぼ鹿児島本線の線路に沿って敷設されていましたが、鹿児島本線のすぐ西側の崖上にあったので車窓から見ることは出来なかったと思います。

さて、しばらく歩みを進めていくと、雨上がりの軌道を鉱石列車がやってきました。

あたりはご覧のように雑木林で、さしづめ森林鉄道の雰囲気です。
電気機関車は三菱電機製の8t機関車で、ローラーつきのパンタグラフが特徴ですね。

軌道を行く鉱車の音と一緒に、このローラーつきのパンタグラフのシュルシュル(?_?)みたいな音がしたような記憶が残っています。
線路脇に待避して、近づいてくる鉱石列車を撮影します。

この写真の撮影後は、軌道敷が危険であることや頼み込んだこともあって先を急ぎます。
途中にはちょうど山桜が満開であったり、トンネル(地形図には描かれていません)があるなど、しばらく佇みたい撮影ポイントもありましたが、今回ばかりは先へ。

次回は、通洞坑(野下坑口)付近の様子をお伝えいたします。

それにしても「線路敷きの写真だけでも撮っておけばよかった・・・」
なんて、今にして後悔しております。

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◆参考までに   1:25000地形図 串木野 昭和48年発行(一部)

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(つづく)