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20tB 1号機を鑑賞する

待ちに待った11月3日の近代化遺産特別公開!(^^)!
第4回は・・・20t電気機関車の1号機です。

三井三池といえば、やはりこの20tBの電気機関車が有名でしょう。
この1号機は、1911(明治44)年10月24日にドイツ(シーメンス・シュッケルト社)から三池港に到着。
当時の三池港停車場にて組み立てを行い、同年12月15日に組み立てを終了して試運転を開始したと記録されています。

1912(明治45)年6月28日に、万田-四ツ山間の電化が完成しているので、この本線用に20t電気機関車が使用されることになりました。
すでに、先に紹介したGE社製の15t機関車が、1910(明治43)までに計10両輸入されていて、三池港にて高架式貯炭場や貯炭トンネルからダンクロへの石炭運搬に活躍していました。
ということは・・・、今から95年前には三井三池の主役たる電気機関車達が、45t機関車を除いて揃っていたというわけです。

ちなみに、この時シーメンス・シュッケルト社製の20tBが計4両(1~4号機)輸入されました。
現存するのは、この1号機と4号機です。
(残念ながら4号機はすでに廃車となっていますが、部品取りのために解体は免れ宮浦に今も現存しています)
また、車体については1958(昭和33)年に運転室の部分のみ拡幅されています。その他、パンタグラフや機器類など、ほとんどのものが国産のものに取替えられていることを付け加えておきます。


さて、この日の公開では運転席にも入ることができました。
運転席の写真と合わせて、ガメ電から1号機を望んだ写真を載せておきますね。

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撮影日:2007年11月 3日
撮影地:大牟田市合成町 三井化学工場内にて

〈つづく〉