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水神さまが見守る西鉄甘木線

甘木線シリーズ第2弾も古賀茶屋からです。

水神さまの祠(ほこら)をかすめながら、200形電車が行きます。

撮影日:1978年2月26日
撮影地:西鉄甘木線/古賀茶屋駅付近

ここでちょっと、筑後川と水神様にまつわるお話をば少し・・・(^_-)
西鉄甘木線のすぐ南には、阿蘇の外輪山に源を発する筑後川が流れています。
利根川が“坂東太郎”と呼ばれるのに対して、筑後川は“筑紫次郎”と呼ばれてきたことは皆さんご存じですかな?
この筑後川は、東の利根川とともに暴れ川として知られていて、過去に数々の洪水を引き起こしてきました。
中でも、1953(昭和28)年の大水害は、筑後川史上最大の被害をもたらしたと聞いています。
(ひとりごと・・・洪水のおかげで肥沃な筑紫平野があることも事実なのだ)

さて、筑後川と密接にかかわってきた筑紫平野では、古くから川や水を司る神々を信仰してきました。なかでも水神や河童は、水禍をもたらす荒神として恐れられただけでなく、川の恵みを司る神・水難除けの守護神としても敬れてきたものです。
(ちなみに、久留米市にある水天宮は、水難除けの神として全国に分布する水天宮の総本山です)

やっと、写真にある水神さまの祠に行きつきました(^-^)

そういえば、筑後地方の子ども達は、首に小さなヒョウタン形をしたお守りを吊していたことを思い出しました。
(私は身につけたことは一度もありませんでしたが・・・)
あの首の小さなヒョウタンは、川や水路で泳ぐ子供たちがカッパに引かれないようにと吊していると聞きましたね。

そんな、筑後川の歴史や流域の暮らしをのせて、西鉄甘木線は筑紫平野を走ります。