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今は聞こえない、松屋のサイレン

大牟田の朝、もう一つ聞こえてくるのは・・・

“ヴォルガの舟歌”

えいこーら、えいこーら
もひとつ、もひとつ、
えいこーら、えいこーら・・・

ヴォルガ川をさかのぼる舟を、舟曳き達が声を合わせてひっぱてゆく
レーピンの絵にあるように・・・

冬の日の出が遅く、薄暗く天気の悪い朝にはよけいに重たく響いてくる

有明の底深く、石炭を掘る姿と重なって聞こえてくる


撮影日:2007年8月16日   
撮影地:大正橋近くより松屋を見上げる


松屋のミュージックサイレン

1958(昭和33)年から、鳴り始めた。

 6時55分『ヴォルガの舟歌』  ロシア民謡
11時55分『春の小川』      文部省唱歌  1912年(岡野 貞一 曲)
16時55分『埴生の宿』       イギリス民謡 1852年(Henry Bishop 曲)
21時55分『菩提樹』        ドイツ歌曲  1872年(Franz Shubert 曲) 

松屋の屋上サイレンが、1日4回それぞれ違った曲で大牟田の時を刻んだ。

◆【ヴォルガの舟曳き】
イリヤー・エフィーモヴィチ・レーピン(1844~1930)
1870~1873年制作,131×281cm
モスクワ,トレチャフ美術館

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◆『ヴォルガの舟歌』
ロシア民謡
帝政ロシア時代のヴォルガ川の舟曳きたちによって歌われた歌。
非常に安い賃金で農奴たちを使い、重く大きな船を曳いてヴォルガ川を登らせた。

えいこーら、えいこーら
もひとつ、もひとつ、
えいこーら、えいこーら
もひとつ、もひとつ、
(綱を巻いた)白樺を強めよう
そう、巻きを強めよう
アイダダアイダアイダダアイダ
そう、巻きを強めよう