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1997年5月11日 1/3万 空中写真(荒尾・一部)

国土地理院の空中写真閲覧システムを使って、玉名支線(緑ヶ丘線)の廃線跡を見てみましょう。
写真の東側を、荒尾駅を中心に南北にJR鹿児島本線が走っています。
駅の南西には荒尾競馬場が見えますね。

このJR鹿児島線と、写真の北側で直角に交わっているのが専用鉄道の本線です。
北西の角に【西原駅】・・・高圧線の鉄塔が本線の線路上を等間隔に通っています。

この写真が撮影されたのは、ちょうど三池炭鉱閉山の年の5月です。まだ、線路は撤去されていませんでしたし、使われなくなった機関車たちは、三池港の車庫にいました。大牟田市へ譲渡予定の電気機関車達が宮浦へ回送されたのが、この年の7月14日でした。
九州 鉄道の記憶Ⅱp274の写真を参考にしました)

さて、JR鹿児島線とオーバークロスしてすぐが支線の分岐点である【原万田駅】です。
写真でも、はっきりと南にカーブして本線から分岐する玉名支線の築堤跡が見えます。

廃線後もしばらくは、原万田を出てすぐの道路をわたる鉄橋などもそのままでしたが、閉山ともに撤去されてしまいました。
さて、築堤跡は【大平駅】をめざします。途中に道路がつくられ、築堤が分断されているのが痛々しいですね。写真中の[大平]の表示の北側のため池脇の小山から、この築堤をやってくる列車を撮ったのがこのブログの最初の写真です。

築堤をこえ【大平駅】を出た列車は、切り通しに入りますが・・・・なんとこの写真の時点では、東側の山が開発されてしまい、当時の面影はありません。ただ、線路沿いにあった舗装されていなかった道は健在ですね。
この切り通しをこえたところが【宮内駅】です。

写真の赤○は、ちょっと南にずれすぎかな?
写真の東側は、三井グリーンランドのゴルフ場です。

閑話休題・・・今日のところは、ここまで。



☆追記☆
ネタが無くなったはずでしたが、もう一つ忘れてました。それは・・・荒尾市電気鉄道の廃線跡です。
(1964年10月廃止・元々は旧日本陸軍が兵器工場まで敷設した線路でした)
荒尾駅の南、国道208号線と平行に南東に鹿児島本線から分かれるような道が廃線跡です。この先、国道208号とアンダークロスして緑ヶ丘へ向かいます。